10/11 角館
あいにくの雨ふり。
雨も似合う角館の武家屋敷通り。
紅葉には少し早かった。
小さな町だが、観光のおかげもあってか樺細工とイタヤ細工が残る。
石黒家
格式の高い立派な茅葺き屋根のお屋敷。
学生時代の課題で日本庭園の設計があったが、私の思い描いた庭園はこんなかんじだった。
杉の巨木がぼんぼん立っていて、その足下しか見えないことで、小さな人間の家に収まり切らない自然もしくは歴史のスケール感を表現したかったのだが、
模型技術が乏し過ぎて、
ただただスケールアウトしちゃってるね。
という風にしか見えなかった事が、スーパー今更ですが、悔やまれた。
ここ!ここ!ここにあったよ!
外方向から見えているこの巨木は推定樹齢300年幹回り直径4m以上とか。
このスケールアウトぶり、私の模型よりもイっちゃってる感がぱねーす。
青柳家
ちょっとした殿様レベルのご邸宅かと思われます。
とにかく敷地が広く、観るものがおーすぎ蓮。
ほんの序の口。
興味ない人はさくさく行けるんだろうけど、ひとつひとつに引っかかりまくって写真を撮りまくる私。
武器庫も、武器なんて、殺人の道具なんて、嫌い!と思いきやがっつりと拝見。
だってお宝の山でっせ!甲冑いったい何体ありますねん。
日本刀を体験で持たせてくれるという寛大さ。(※日本刀はアクリケースの中)
ふおーこれで人を斬るんかー。ぞくぅ。。
獅子ですか?
'変わり兜'についてはかねがねちゃんと調べてみたいと思っています。
私、こういう袋物に目がないんです。
肝心の前金具がボケてるぅ。
枚挙にいとまがないので、つぎいこう。
目的のイタヤ細工。
青柳家で実演してくださっています。
材料はイタヤカエデ。
10月末頃から1ヶ月くらいの間に1年分の材料を採っておかないとならないそう。
厚み15ミリくらいの角材を年輪の1枚1枚ずつ、口や足も駆使して剥いでいく。
薄さ1ミリ程度!
この材料作りができる人はもはや2人しかいないらしい。。
なんでもそうですが、編む、織る以前の材料の準備が仕事の要です。
手間のかかる本質部分の後継者がいない。
問題は深刻だし緊急だ。。。
小さめの籠(写真後日)とクルミの皮の壁掛けの袋。
後者のもの、これこそ今まで見た事無いのですが、
この方しか作れる人はいなそうです・・・
写真の回転ができません。
その上、壁掛けなのに畳に置いちゃってるからイメージしづらいですかも。
いいかんじなんですよ・・・!
そして有名な樺細工。
青柳家でも実演していましたが、場所は飛んで、
樺細工伝承館
材料は山桜の樹皮。
梅雨明け直後に採取。
・型ものーーー樹皮を型で熱成形する
・木地ものーーー朴などで作られた木地に樹皮を貼る 箱ものが多い
・たたみものーーー樹皮のみを重ねて成形する
接着には昔ながらの「ニカワ」がいまも使われている。
最近材料の入手が困難なのは、原発事故の影響があるのでは、と某氏。
とある店舗でひっそりと置いてあった名刺入れがどうしても気に入ってしまい。
(無職ゆえ名刺も持たない身だというのに、カードケースばかりが増えていく。(自嘲の笑)だって好きなんだもん。)
樹皮を重ねて手で造形するにはあまりにも繊細な仕事・・。
すばらしいので今後の入手方法を確保しようとお店の上品なおばさまにいろいろ伺ったれど、その方はお亡くなりになっているそうでした。
先程、これを作れる人は他にいないんじゃないかとおっしゃっていましたね。。
つまり、ああ・・
大事に使わせていただきます。
在庫二つのうち、一つを購入させていただきました。
梱包されているため画像はまた後日に。
雨が降ったりやんだりの角館。
道の広さ、
通りに面する巨木の迫力、
質実剛健なお屋敷群、
気前よく展示されるお宝の数々。
とにかくスケールが大きくて、きもちのよい通りでした。
観光地として整備されてはいますが、ありがちなうさん臭さや偽物感はあまり感じませんでした。
管理している方々も器が大きいのだろうなと思います。
お金持ちはそうあってほしいですね。
明日は男鹿半島。
夜のうちに移動。
入浴:道の駅てんのう 天王温泉くらら
宿泊:道の駅てんのう
↑↑↑ 夢にまでみた温泉付きの道の駅!!
風呂上がり直後のビール!ありがとう!最高です!