ホーローキ

日本をうろうろ

10/21 青森市

深夜トイレに行く時、暗やみにほのかにりんごの香りが漂ってる気がした。

朝起きると、その道の駅なみおかはほとんどりんご直売所だった。
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わーい!
いろんな種類の試食ができる。
りんご箱にびっしり詰め込まれた様子がさすが本場!箱ごとほしくなる。
通りすがりのわたしと同じような旅人にもらった「とき」をムシャムシャしながら物色。確かにときが一番美味いな。



縄文遺跡ではかなり大きいところ。
仕事で竪穴住居の再現をした事があるため、興味津々なのだ。
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たかゆかしっき〜
ねずみがえっし〜
(®レキシ 狩りから稲作へ)

いわゆる竪穴式住居や高床式倉庫のイメージよりダイナミックで、ここでも津軽地方の壮大さを感じる。相当栄えたムラだったのだろう。
ネズミ返しらしきものは見当たらない。

北の谷(低湿地)
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ゴミ捨て場としていろんなものが出土した場所。茅なんかもここで採れたのかな。
栗やクルミの木が植えられていたというし、合理的なムラとしてのコミュニティーが形成されていたんだなあ。

住居いろいろ

こじんまりタイプ
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よくイメージするタイプ
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土葺屋根
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これ好きだー!

樹皮葺屋根
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これも渋い。

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いろいろあってみんないい。
当時のご近所づきあいにも思いを馳せます。

出土品やそこから想定された生活についての展示は「さんまるミュージアム」で。

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これぞ縄文!な文様。

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板状土偶はひとつ鞄に忍ばせたい愛嬌がある。

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針!
既に繊細な手仕事が行われていた事を思わせる品。
縄文ナメんな、てかんじだ。

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装飾品のセンスも抜群。これはペンダント。

極めつけがこちらっ!!
てれれてっててー!
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じょーもんポシェットぉ〜〜!
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5500年間、人は樹皮などを編んで暮らしてきたんだ。永い間の人の営み。
もうすぐ消えようとしてる。
この数百年の急激な変化は、人の暮らしをどこへ向かわせるんだろう。
しかし、中からクルミが出てきた、ってものすごくロマンチック!

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棟方志功記念館へ

まず、大館の骨董屋さんの前職の自慢の仕事を確認。
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やったね!武尚さん!
骨董屋になる前に鋳物の型職人だったそうで。どうしてもこの仕事とりたくて、利益なしの入札で勝ち取ったと。
武勇伝だ。


そして、展示室。
に入る前、導入映像38分の観覧で棟方志功に惚れてしまった。
こんなにも魅力溢れる人、わたしは知らない。
天性の人だ。
奔放で燃える情熱を持って、それでいてお茶目で優しくて、愛さずにはいられない人だ。
映像の力があるかもしれないが、その中で何度も私は笑みをこぼし、泣きそうな胸の高鳴りを感じた。
愛しちゃいました!
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大好き!

作品を観る目も変わっちゃうんだから、現金なものです。笑
毎日少しずつ図録をめくろうと思う。




棟方志功浅虫温泉はよく来てたんだって。
追っかけファンかよ!






10/11 角館

あいにくの雨ふり。

雨も似合う角館の武家屋敷通り。

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紅葉には少し早かった。

小さな町だが、観光のおかげもあってか樺細工とイタヤ細工が残る。

 

石黒家

格式の高い立派な茅葺き屋根のお屋敷。

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学生時代の課題で日本庭園の設計があったが、私の思い描いた庭園はこんなかんじだった。

杉の巨木がぼんぼん立っていて、その足下しか見えないことで、小さな人間の家に収まり切らない自然もしくは歴史のスケール感を表現したかったのだが、

模型技術が乏し過ぎて、

ただただスケールアウトしちゃってるね。

という風にしか見えなかった事が、スーパー今更ですが、悔やまれた。

ここ!ここ!ここにあったよ!

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外方向から見えているこの巨木は推定樹齢300年幹回り直径4m以上とか。

このスケールアウトぶり、私の模型よりもイっちゃってる感がぱねーす。

 

 柳家

ちょっとした殿様レベルのご邸宅かと思われます。

とにかく敷地が広く、観るものがおーすぎ蓮。

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ほんの序の口。

 

興味ない人はさくさく行けるんだろうけど、ひとつひとつに引っかかりまくって写真を撮りまくる私。

武器庫も、武器なんて、殺人の道具なんて、嫌い!と思いきやがっつりと拝見。

だってお宝の山でっせ!甲冑いったい何体ありますねん。

日本刀を体験で持たせてくれるという寛大さ。(※日本刀はアクリケースの中)

ふおーこれで人を斬るんかー。ぞくぅ。。

 

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獅子ですか?

'変わり兜'についてはかねがねちゃんと調べてみたいと思っています。

 

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私、こういう袋物に目がないんです。

肝心の前金具がボケてるぅ。

 

枚挙にいとまがないので、つぎいこう。

 

目的のイタヤ細工。

柳家で実演してくださっています。

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材料はイタヤカエデ。

10月末頃から1ヶ月くらいの間に1年分の材料を採っておかないとならないそう。

厚み15ミリくらいの角材を年輪の1枚1枚ずつ、口や足も駆使して剥いでいく。

薄さ1ミリ程度!

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この材料作りができる人はもはや2人しかいないらしい。。

なんでもそうですが、編む、織る以前の材料の準備が仕事の要です。

手間のかかる本質部分の後継者がいない。

問題は深刻だし緊急だ。。。

 

小さめの籠(写真後日)とクルミの皮の壁掛けの袋。

後者のもの、これこそ今まで見た事無いのですが、

この方しか作れる人はいなそうです・・・

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写真の回転ができません。

その上、壁掛けなのに畳に置いちゃってるからイメージしづらいですかも。

いいかんじなんですよ・・・!

 

そして有名な樺細工。

柳家でも実演していましたが、場所は飛んで、

 

樺細工伝承館

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材料は山桜の樹皮。

梅雨明け直後に採取。

・型ものーーー樹皮を型で熱成形する

・木地ものーーー朴などで作られた木地に樹皮を貼る 箱ものが多い

・たたみものーーー樹皮のみを重ねて成形する

接着には昔ながらの「ニカワ」がいまも使われている。

最近材料の入手が困難なのは、原発事故の影響があるのでは、と某氏。

 

 

とある店舗でひっそりと置いてあった名刺入れがどうしても気に入ってしまい。

(無職ゆえ名刺も持たない身だというのに、カードケースばかりが増えていく。(自嘲の笑)だって好きなんだもん。)

 

樹皮を重ねて手で造形するにはあまりにも繊細な仕事・・。

すばらしいので今後の入手方法を確保しようとお店の上品なおばさまにいろいろ伺ったれど、その方はお亡くなりになっているそうでした。

先程、これを作れる人は他にいないんじゃないかとおっしゃっていましたね。。

つまり、ああ・・

大事に使わせていただきます。

在庫二つのうち、一つを購入させていただきました。

梱包されているため画像はまた後日に。

 

 

雨が降ったりやんだりの角館。

道の広さ、

通りに面する巨木の迫力、

質実剛健なお屋敷群、

気前よく展示されるお宝の数々。

とにかくスケールが大きくて、きもちのよい通りでした。

観光地として整備されてはいますが、ありがちなうさん臭さや偽物感はあまり感じませんでした。

管理している方々も器が大きいのだろうなと思います。

お金持ちはそうあってほしいですね。

 

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明日は男鹿半島

夜のうちに移動。

 

入浴:道の駅てんのう 天王温泉くらら

宿泊:道の駅てんのう

 ↑↑↑ 夢にまでみた温泉付きの道の駅!!

風呂上がり直後のビール!ありがとう!最高です!

 

 

 

 

 

 

 

10/10 大仙ぐるぐる

宿泊した道の駅おがちの稲庭うどんを朝ご飯に。

つるつるなうどん。

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そうめんみたいと感じる。バカみたいな感想。

 

湯沢市役所近くで'力水'なる天然水を水筒に給水。

残しておいたわらび餅を食べてうまうま。

今日はとりあえず川連漆器

川連漆器伝統工芸館。

漆器は産地による特色というのが正直私にはわかりづらい。。

現代の製品にはあまり魅力を感じなかった。

展示品で好きだったのは、

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最後のはちょと様子がちがうな。

 

なんとなく消化不良のまま近くの小さな産直売店でりんご購入。

この辺はりんご農園が多い。

好みなの納屋(?)を尻目に先を急ぐ。

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りんご食べ食べ運転。

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 おいしいの。

皮ごと食べてだいじょうぶておばちゃん言ってた。

 

 

 たどり着いた横手の器のギャラリーはクローズ。。

電話した星耕ガラスはもう少し事前に言ってくれないと対応できないとのお答え。

ですよね。行き当たりばったり旅はなかなか思う通りに行かない時もある。

 

よし、14時までだからまだ間に合う!と慌てて'樫食堂'を目指す。

 

 農村の林の中に入ったところにあり、迷ったがなんとかたどり着く。

素敵な佇まい。

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店の前には通ってきた道と稲刈り後の田んぼと林があるだけ。

その景色を絵のように切り取る窓に面した席に。

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BGMはホーミーを交えた日本語の農民ぽい(?)歌。

共感の蔵書からマイブームな土門拳の写真集をピック。

カレーの定食を注文。900円だったかなぁ。

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丁寧な仕事がにじむ定食。

カレーは少ししょっぱいけれど、味がおいしい。

全粒粉ぽいナンがいい。

つるむらさきのおひたし、だいすきだー。

ごちそうさまでした。

 

楢岡焼見にいかねば。おー戻る方向か。角館方面に行きたかった。

 

楢岡焼は目の覚めるような真っ青の海鼠釉が特徴。

・・味わい深いと感じるものなく、あんまり好みではなく、何も買わずに退出。

 

もう夕方だったが、やはり角館は外せないよな、と思い直す。

どうも今日は行程の効率が悪かった。

夕焼けっ!

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こんな模様織れたらいいなあ。

再度大曲戻りスタバで初ブログを書き、夜角館へ向う。

朝一で観光じゃっ!!

 

 

入浴:かくのだて温泉

宿泊:かくのだて温泉P

 

 

 

10/9 上山 天童 湯沢

長々〜と書き切って「公開する」ボタンでのエラー。

心折れました。

箇条書きにする。。

ガクッ。。。

ぐあー

 

高速バスで仙台着

かみのやま温泉行きバスに乗り継ぎ

二日町公衆浴場で朝風呂

車預かってくれていたT夫妻宅でまたもやごはん食べさせてもらう。

ふたりは素敵な人で、わたしとものの趣味が超合う。(この辺の描写ぁ...)

しごとの邪魔しちゃ悪いのでそそくさと出発した。

けど、あーなんでにこやかに握手して別れを惜しんで写真を一緒に撮らなかったのだ!

と、運転しながら悔やんだのであった。

 

天童の腰掛庵のわらび餅が絶品!(この辺もぉ...)

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喫茶は2時半までで間に合わず!残念!昼寝してたからな!

近くの舞鶴公園できなこまみれのふにゃふにゃを手づかみでいただく。

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つるというかふわというか極上の舌触り。

ずっと口の中でもにゃもにゃやっていたい。

 

 

やっと秋田県にはいる。

湯沢市院内。今日はこの辺まで。

 

入浴前に腹ぺこでぽつんと一軒だけ開いてた「創業昭和二年 久米食堂」という店に入る。

予想に反して中国人ママの中華料理店だった。

他に客は1組。

じいさんとばあさんと孫の青年が3人で楽しそうに大盛り上がりで食事している。

さすが秋田。会話はほとんどわからないが、

ママ「孫か。」

爺「そうだ。孫は中国語でなんだ。(意訳です)」

ママ「スンズ(?)」

爺「なぬぅ?けんず(けんじ)〜?だーはっは(意味不明)」

婆「だーはっは」

と、孫と外食できてもううれしくてしょうがないといったかんじなのだ。

何かのお祝いのようだった。

なんだかいいなあ。

勝手に幸せな気持ちを分けていただきました。

 

 

食べ物はというとこれが意外と(失礼)とてもおいしかった。

肉うどんと餃子セット ¥800

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餃子はしっかり味。もちっと皮。

肉うどんは柔らかな手打ちぽい麺に甘みがあるのにすっきり優しいスープ。

 

中国人ママは敬語を使わないので、ぶっきらぼうな印象を受けるが、

おいしい料理をつくるいい人だ。

最後2~3回「ありがと」て言ってたな。

 

 

入浴:湯の沢温泉 ほっと館

宿泊:道の駅おがたP 

 

1ヶ月遅れの初日記

2015年9月11日から旅立った。念願の日本をさすらう旅だ。

もったいないから日記に残そうと思ったのに、ブログ開設だけしてちょうど1ヶ月過ぎてしまった。。

日中余裕が無いのと、日没後できるのは食事と風呂と寝場所確保であとは寝るのみ。

車内で電灯をつけるのは、うら若くないが乙女なのではばかられる。

スマホで文字打ちが嫌なのと、wifiないし、テザリングもったいない。

はい。いいわけです。めんどくさいだけです。

そしてそう、車中泊の旅です。

忘れてしまった事もたくさんありそうだけど、今からでも遡って日記にしようと思う。

秋田県大曲市Sバックスにて。

10/10